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製品評価
- MSDS(エムエスディーエス)
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MSDSとは、Material Safety Data Sheetの略称です。日本では団体により「化学物質等安全データシート」、日本化学工業協会の指針では「製品安全データシート」を用いています。その他「化学物質安全性データシート」と呼ぶ場合もあります。
対象化学物質を含む製品を他の事業者に譲渡又は提供する際に、その化学物質の性状や取り扱いに関する情報を提供するためのものです。危険有害性情報の伝達を目的としており、「企業間における情報伝達」と「職場における情報伝達」に大別されます。MSDSには、薬品の物質名や性状のほか、危険有害性、応急時の措置、取り扱い・保管・廃棄時の注意など多くの有用な情報が記載されています。
製品評価
- RoHS指令
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RoHS指令とは、ヨーロッパ諸国(EU)にて制定された電気・電子機器における特定有害物資の使用制限のことです。2006年7月1日以降、電気電子製品に鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、ポリ臭化ビフェニール(PBB)、ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)の6物質を使用することを原則禁止としています。環境や人体に有害な物質が製品の製造上・また出来上がった製品から流出しないようにするのが目的です。
日本でもカドミウムを原因とするイタイイタイ病など数多くの化学物質原因の病気がありました。この被害を無くすためにも、原因物質の使用を制限しましょうねということです。
ねじに関しては、表面処理に電気亜鉛めっきを多用しており、クロメート層に六価クロムが使用されていましたが、段々と三価クロムを使用したメッキに変わってきています。
また、切削材で真鍮を使用しますが、これにはカドミウムを含有しています。真鍮材も低カドミ材→カドミレス材へと変わってきています。
材質・組成
- POM(ポリアセタール)
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POMは、化学名であるポリオキシメチレン(polyoxymethylene)の省略した呼称ですが一般的にはポリアセタール、アセタール樹脂(acetal resin)と呼んでおり、主として(-CH2O-)の構造単位からなる結晶性の熱可塑性樹脂です。
バランスのとれた機械的性質を有し、かつ優れた耐疲労性・耐クリープ性・摩擦摩耗特性・耐薬品性を備えています。歯車やねじ、軸受けなどの機械要素部品に使用されています。
材質・組成
- PC(ポリカーボネード)
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抜群の耐衝撃性が有り、機械的特性、電気的特性などをバランスよく備え、かつ透明で自己消化性を示す樹脂です。その反面、薬品耐久性はあまりよいとは言えない。特にアルカリ剤、溶剤では劣化する。接着剤などの使用ができないなどの欠点がある。CDやDVDディスク・屋根用の樹脂板・新幹線の窓などに使用されている。
材質・組成
- PP(ポリプロピレン)
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比重が0.9と汎用プラスチック中最も軽く、耐薬品性・耐加水分解性・電気的特性にも優れる樹脂。ポリエチレンに似ているが、ポリエチレンよりも硬質であり110℃程度の温度に耐える。硬質でありながら折り曲げ性に優れ繰り返しの曲げにも強い。
材質・組成
- PPS(ポリフェニレンサルファイド)
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ベンゼンと硫黄から成る簡単な化学構造を持った結晶性の耐熱性樹脂です。融点が約280℃という高い耐熱性、優れた耐薬品性と共に難燃剤を添加せずに自己消火性を保有しています。高温度雰囲気中で長時間使用しても物性劣化はほとんどありません。また、機械的特性、電気的特性、および寸法安定性にも優れています。
材質・組成
- PA6 PA66(ポリアミド=ナイロン)
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強靭な材料で摩擦係数が小さく、しかも耐摩耗性で、自己潤滑性に優れている。耐油性、耐薬品性もよいので機械材料に最適な材料でありますが、吸湿性が高いので、設計上配慮しなければならないという問題点もある。
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