ボルトやこねじなどのネジの太さって、どこの部分のことだか分かりますか?
ネジを探す時、ネジの太さと長さは必ず必要になります。
長さに関しては、ネジの形状によってことなるので、詳しくは下の記事をご覧ください。
で、太さに関してですが、こちらもなかなか複雑です。
ネジの太さとは?
ネジの太さは、単純に言えば、ねじ部の太さの事です。
下の図のように、ねじ山の頂上の直径が太さとなります。
計測すれば、太さが何ミリなのかは分かるので単純です。
ただ、ここからが、複雑な部分なのですが、ねじ山には規格があります。
例えば、ネジ山の角度やピッチがからむと、ミリねじ・ミリねじの細かいピッチのねじ・ウィットねじ・ユニファイねじなどに分かれてきます。
ネジの太さは、単純に外径を表したものではなく、この規格を絡めての表記となるのがやっかいなところです。
何となく規格を知っておく。
日本で一番流通しているネジは、並目と呼ばれるピッチのミリねじです。
身の回りにあるほとんどのものが、この規格で、あとは特殊と考えておけば良いと思います。
並目のミリねじの場合、太さはこんな感じで表します。(ホームセンターなどでの表記)
鉄/ユニクロ 六角ボルト M8×25
この表記の、M8が太さ、25が長さとなります。
M8という太さの表記のうち、Mというのがミリねじを表します。8が外径の太さになります。外径を測ってみて、8mmであれば、M8のネジである確率が高いです。
細目のミリねじの場合、太さはこんな感じで表します。
細目とは、ねじのピッチ(ねじ山とねじ山の隙間)が通常よりも狭いものです。
鉄/ユニクロ 六角ボルト M8-P1.0×25
これが、細目ピッチのねじの表記になります。普通のネジと何が違うかというとP-1.0が追加されている部分です。
ピッチが特殊なので、M8という通常の太さに加えP(ピッチ)が1.0ですよという表記を付け加えているわけです。普通のピッチのねじを持っていれば比較することで、ピッチが細かい事が判断できます。
ウィットねじの場合はこんな感じで表します。
ウィットねじは、インチねじの一種です。ホームセンターでも販売されているのでミリねじに次いでメジャーな存在です。
鉄/ユニクロ 六角ボルト W3/8×32
これが、ウィットねじの表記になります。このうちW3/8というのが太さにあたります。Wは、Whitworth(ウィットウォース)の頭文字をとったものでウィットねじを表しています。
太さは良く分からない分数になっています。インチの国の規格なので、ミリに換算する場合は、3/8であれば、1インチ(約25.4mm)を3/8した、9.525mmとなります。
インチねじをもっと詳しく知りたい方は、下記の記事を読んでください。
ミリねじと比較して太さが中途半端なので、変な数字だなと思う場合は、インチねじの確立が高いです。また、ピッチもミリねじより粗いので、そこでも判断ができます。
まとめ
ネジの太さと呼ばれる部分は、ネジの外径に規格の表記を合わせたものです。
ほとんどの場合が、ミリねじの並目という普通のネジなので外径を計測すれば、大丈夫だと思います。
自動車や機械に使うねじだと緩み緩和のために、細目ピッチのミリねじを使用していることもあります。
また、イギリスやアメリカなどからの輸入品の場合は、インチねじであることもあります。
心配な場合は、ピッチゲージで確認するか、ホームセンターのねじテスターで試してからの購入をおすすめします。
※文中で使用している『ねじ』と『ネジ』の使い分けですが、ねじの表記は、平仮名または漢字が正解です。ただ文中に入ると読みづらくなるので、単独使用の場合はネジという表記にさせていただいています。
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