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ドリルビスの水素脆性(遅れ破壊)について

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ドリビス水素脆性について

「遅れ破壊」とは?

しっかり締め付けていたねじが、振動などの荷重を繰り返し受けていないのにある日突然折れてしまうことがあります。この現象は「遅れ破壊」と呼ばれています。

「遅れ破壊」とは、一定の引張荷重を受けているねじが、ある時間経過してから、ねじの外見には変形が見られないのに突然破断する現象のことをいいます。

ねじの強度が高いほど発生しやすい現象で、目視の検査ではなかなか見つけることができないので、非常に厄介な現象です

水素脆性とは?

水素脆性とは、めっき工程、または現場工事施工後に水素が鋼の内部に侵入し、金属本来の強度や靭性を劣化させてしまう現象です。

ドリルビスは鉄製品では浸炭処理、SUS410製品では窒化処理により表面や心部の硬さが高いため、強い腐食環境下で発生する水素への反応感度が敏感になっています。その結果、水素脆性によってねじの頭飛びや破断などが起こるリスクが高まります。

この現象は、締結物の先穴内部に水分が介在する場合に電気化学的により生じやすくなります。また、必要以上のトルクによりねじに引張応力や曲げ応力が長期間生じる場合にも力学的要因により生じやすくなります。

従って、犠牲層の腐食反応が顕著な表面処理を有する部材を組み合わせて尚且つ風雨にさらされるような場合は電気化学的にも力学的にも厳しい条件となりますので、シーリングタイプの選定やコーキング材などによる防水処理や過剰締め付けやねじの傾斜の回避など確実な施工上の管理が必要となります。

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