ドリビス対談×日本パワーファスニング(JPF)様
今回は、ドリルビスでは「テクス」の製品名で知られる日本パワーファスニング(JPF)様の下館工場にお伺いしました。
国内では、西と東に営業拠点及び生産・物流拠点があり、下館工場にはJPF技術の象徴である各種試験設備が整ったテクニカルセンターがあり安心・安全の追究を行っています。
ドリルビスのスタートは、JPFからと言われるほどにドリルビス製造・販売の老舗企業です。
JPF様テクニカルセンター
貴社の歴史についてお聞かせ下さい。
設立は、1964年。
1966年、アメリカのITW社から切削ドリルビス「テクス(TEKS)」を導入。
1967年、「テクス」の国産化に成功。
1976年に量産体制に入り、圧造ドリルビス「テクスF」(現在の「MBテクス」)の販売開始。
板金業界や市場変化の対応した製品作りの歴史が現在まで続いています。
ドリルビス事業だけでなく、締結ファスナー全般の生産を東西の工場で行っています。
MBテクスの名前の由来についてお聞かせ下さい。
M(メタル)B(ビルディング)の頭文字を取り、「MBテクス」としています。
既に刃先の切削=(イコール)テクスがドリルビスの代名詞となっていたため、テクスは製品名に残し「MBテクス」とした由来があります。
貴社の特徴/強みについてお聞かせ下さい。
製品価格が重視されがちですが、価格よりも各々の製品特性を重視している点が特徴です。
市場ニーズにマッチした付加価値を付けた製品を適時市場に投入しているのが強みです。
商品力/技術力/営業力の総合力で勝負できるのも、強みの一つです。
ドリルビスで永遠の課題である頭飛び/サビ/切れ味の製品向上に向けて日々努力しています。
ドリルビス市場の変化についてお聞かせ下さい。(数年前との比較等)
ねじ関連のファスナー事業は、市場規模を年々伸ばしています。ドリルビスに限って言うと、他のファスニングがドリルビスに変わっている工法もあるため、ドリルビス市場は伸びています。市場が伸びている要因としては、相手母材メーカーとのタイアップ開発も積極的に行っている事が挙げられます。
ねじ頭部製造過程
他社のドリルビスとの違いについてお聞かせ下さい。
ステンレスSUS410製のドリルビスにサスガードSG処理を施した世界でも類を見ないステンレス耐食性向上技術があるのが他社との違いです。サスガードSGは、耐食性が良いとされているステンレスの耐食性を一層向上させ、更に異種金属との接触により発生する電気化学的反応(異種金属接触腐食/電食)をも抑制するという「表面改質技術」です。「SUSMBテクス」の多種多様なサイズにサスガードSG技術を用いた商品ラインナップに自信があります。
貴社のドリルビスおすすめ製品(主力製品)についてお聞かせ下さい。
用途別に特性を持つMBテクス全般が主力製品です。また、サスガードSG技術を施したドリルビスは特に好評をいただいております。
サスガードSG
貴社の支持されている業界や顧客層などお聞かせ下さい。
使用サイズや材質によって市場は変化してくるため特に特定業界はないのですが、一般建築市場はじめ幅広い業界に支持されています。小売り店向けには、MBテクスPRO-SHOP用パッケージと題したクールパックが好評を得ています。
他社で持ってないオリジナルドリルビスをお聞かせ下さい。
ドリルビスではないのですが、木造用耐震ねじの「モックス」です。通常ですと、構造用合板は釘で留める事が多いですが、「モックス」を使用すると構造用合板の壁倍率5倍の耐力に出来る優れたビスです。
工場内風景
珍しかったりあまり知られていないドリルビスをお聞かせ下さい。
ドリルビス頭部の高さわずか1mmと薄い「MBテクス 平頭」が珍しいです。鋼板に対して、抜群の納まりとなります。
厚板用テクスビス「MBテクス 六角#5」も珍しいです。H鋼も貫く強靭な切り刃が特徴です。適用板厚は、13mmまでと厚板用です。
ドリルビスに特化していくねじナビ。(ドリビスマニア)に期待する事をお聞かせ下さい。
主流になりつつあるECを利用した製品購入での幅広い対応に期待しています。
最新の情報提供を行っていき、ユーザー様の顧客満足度向上に期待しています。
製品在庫
お話をお伺いしました営業部門、製造部門、技術部門の皆様ご協力いただきありがとうございました。