■コンクリートアンカー
- オールアンカーを使用する場合、穿孔深さはどれくらいですか?
- コンクリートに直接ビスは効くの?
- コンクリートアンカーを打ち込む際に必要な工具は何?
- 下穴径の指示に近い太さのコンクリートドリルを持っていますが使用できますか?
■アンカー全般
オールアンカーを使用する場合、穿孔深さはどれくらいですか?
オールアンカーに穿孔深さは【埋め込み深さ+アンカー外径分以上】程度となります。
穿孔が浅すぎると、芯棒が穴底に当ってしまい、充分に拡張できず強度が出ない場合があります。
コンクリートに直接ビスは効くの?
コンクリートには普通のビスは効きません。カールPCプラグなどのプラグを打ち込めばタッピングや木ねじが使用できます。
また、ハードエッジドライブなどコンクリートに使用できるビスもあります。
コンクリートアンカーを打ち込む際に必要な工具は何?
オールアンカー・グリップアンカーなど金属拡張型のアンカーの施工には、
①穴をあける → 電動ドリル&適正な径のコンクリートドリル
②穴の掃除をする→ ブラシ・ダストポンプ
③打込みを行う → 打込み用ハンマー・グリップアンカー等には専用打込み棒が必要になります。
下穴径の指示に近い太さのコンクリートドリルを持っていますが使用できますか?
強度を出すには指示通りの径のコンクリートドリルが必要です。
拡張型のアンカーであれば、穴が小さければ開かない。
大きければクリアランスが大きくなる。どちらも強度の低下を招きます。
ニュートンとはどういう単位ですか?kgfへの換算方法を教えて。
ボルトの頭部に刻印されている「12.9」には、どんな意味があるのでしょうか?
12.9は数値ではなく、小数点の左の数字と右の数字がそれぞれボルトの強さを表します。
12が最少引張強さをN/㎟で表した数字の1/100の値で示し、1220N/㎟(124Kg/㎟)まで切れないという強さを表します。
右の(.9)が、1220N/㎟(124Kg/㎟)の9割⇒1100N/㎟(112Kgf/㎟)までは伸びても元に戻るという強さを表しています。
(112Kgf/㎟を超えると伸びきって元には戻りません)これを下降伏点または0.2%耐力といいます。変形して元に戻る事を、弾性変形。
変形して元にもどらない事を、塑性変形といいます。(ねじがバカになるのは、塑性変形です。)
ステンレスねじの【A2-70】とはどんな意味があるのでしょうか?
A2は、鋼種区分を示しAはオーステナイト(austenaite)系ステンレス鋼を表します。
A1-切削加工用:快削ステンレス鋼 SUS303等
A2-SUS304、SUSXM7等
A3-A2相当の鋼種であるが、Cr,Niの含有量が高い鋼種
A4-SUS316、SUS316L等
A5-A4相当の鋼種であるが、Niの含有量
【70】は強度区分を示します。数字の1/10の値で、700N/㎟まで切れないという意味です。
ボルトが折れた(破断)原因で、考えられる要因はどのような事が考えられますか?
1、ゆるみ破壊 2、引張破断 3、せん断破壊 4、疲労破壊 5、遅れ破壊 などのような事が考えられます。
ねじは、どのくらいの力で押さえ付けて(締めて)いるの?
これらを調べるのは、軸力計が必要です。目安で良ければトルク値を計算して求める事も出来ます。
T(トルク)=KFd K:トルク係数(一般は0.2) F:引張荷重(Kgf) d:ねじの呼び径(mm)
例:M4のねじを20Kgfのトルクで締めた場合、どのくらいの締付が出来ているのか?
200(Kgfmm)=0.2XF(Kgf)X4(mm) F=200÷0.2÷4=250(Kgf)
250Kgfの締付力が発生しています。
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